石巻3人殺傷 裁判員裁判に プライバシーなど課題(産経新聞)

 起訴されたのは18歳=犯行時も=の少年だが、その罪や量刑は、裁判員裁判で審議されることになる。

 今回の事件のように、死刑や無期懲役の可能性もある少年の重大事件が裁判員裁判の対象となった例はあまりなく、さまざまな困難が予想される。

 争点と証拠を絞る公判前整理手続きでは、少年の成育歴や家庭環境を調査した家裁での記録(社会記録)の取り扱いが課題となるとみられる。

 社会記録には、少年本人も知らない事情が含まれることもある。従来の刑事裁判ではプライバシー保護のため、法廷での朗読を避けて書面審理するなど、慎重に取り扱われてきた。

 しかし、裁判員制度では、法廷での口頭のやり取りが裁判員の判断の中心となる。法廷ですべてを明かすと、プライバシー侵害になりかねない一方で、分量を絞れば裁判員の理解に影響を与える可能性もある。

 また、少年の刑事裁判に特有の事情を裁判員にどう説明し、理解を得るかについても課題となりそうだ。少年事件では、家裁への再移送ができることや、有期懲役刑を科す場合は「5年以上10年以下」といった上下限を設定した不定期刑を言い渡すことが定められているからだ。

 さらに、殺害された被害者が複数いることから、検察側が死刑を求刑する可能性もある。犯行時18歳の被告に死刑が言い渡された前例はあるが、少年事件であることを考えれば、裁判員がより難しい判断を迫られる局面がでてくる可能性も想定される。

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